日本のSIerは何故こうもクソなのか。

 これのコメントみてて思った。(このエントリーはSIerとITをほぼ同一のひとくくりとして扱います。)

nzmoyasystem.hatenablog.com

 

「100%バグの無いものを納品しないと、次から干されて仕事が無くなる。だから、残業や休日出勤してでも品質を高めないといけない。」

ああ、これなんていうか知ってる。「村八分」だ・・・。

 日本のSIer村八分が怖いから、ブラックなんだ。やっぱり日本人は考え方が、村社会だからブラックになってでも働き続ける。

 確かに、IT業界は横の繋がりはまあある。でも、良く考えれば、B2Bで納品したものの、レビューサイトは無い。だったら、品質が完全でなくても、瞬間に情報が広まることはない。なら次の取引先を探せばいい話ではないのか、となってもそうは行かない。営業に時間と労力がかかるからである。そのコストを恐れて、ブラックになってでも、実現不可能な要件であっても、納品しようとする(しようとする努力を見せて、許してもらえるようにする)。

 信頼関係とは、納品しようと努力する真摯な心がけで生まれるものなのか?それは、製品に対してではなく、アプローチに対して信頼をしてもらっているだけではないのだろうか?

 

 さて論点を変えよう。コメントにあった

「100%のものが納品できないとして、どうやって客に説明するんだ」についてだ。

結論から言うと、日本のIT技術者に対して、バブルの時のような日本の技術力と同等の妄想を抱いており(まあ、そんな技術昔でも妄想だったが)、また、インターネットのサービスはフリープレミアムが多く基本機能が無料で使える事がおおいため、IT技術=無料&日本の技術はトップクラス。の方程式が成り立っているというのが問題だと思う。だから、日本のIT技術者に対して、敬意というものはない。

 海外ではIT技術者に対して「生活を良くしてくれる必要なすごい人々」という認識であり、日本では「誰でも出来る、超簡単な仕事」という認識が多い。

 それもそのはず、日本のIT業界は人材不足のため、「文系でも出来る大歓迎!」と銘打ってリクルートしてしまっており、拍車がかかって、「ITエンジニア=誰でもいいんだからコストが安いよね」という認識になる。

 人材不足ならば需要と供給のバランス的に、供給が追い付いて無いのに賃金が下がったままというのはおかしい。普通に考えるのならば、供給不足ならば賃金は上がっても良いはずである。しかし、お金を払う客側はIT技術の価値に対して、値段の額が著しく低く考えているから、一向に製品に対しての支払い金額は上がらないし、前述した「村八分」を恐れるIT企業経営者が安くても契約を受けてしまうし、悪循環になっている。

 

ではどうするか?まず、IT技術の値段を一定の尺度で図る必要がある。それも海外との値段で比べる必要がある。

次に、たとえプロジェクトが崩れたとしても何度でもやり直す機会を設ける必要がある。それは、会社が解散するかもしれない。でも、誰がどうプロジェクトを崩したかなんてわかりっこない。だったら人単位まで崩して、また再構成することが出来るようにする仕組みづくりが必要なのかもしれない。